アディダスファイブテン(adidas 5.10)ニューハイアングル 試しばきレビュー!
クライミングシューズレビュー第二弾 アディダスファイブテンのニューハイアングル!
今回紹介するクライミングシューズは、ファイブテン(5.10)がアディダスに買収されてから新しく発売となった、ニューハイアングルのご紹介です。
以前発売されていたハイアングルは友人のを履かせてもらっただけなので、明確に違いは説明できませんが、参考までにどうぞ!
某クライミングジムでの試しばき会での感想になります。
適度のダウントウがわかりますね!私の所有しているアレオンと比べるとワイドのラストは細身に感じました。
また、甲の高さはアレオンに比べると高い印象です。私の足の実寸は26.5cmほどなのに対して、ニューハイアングルはUS9が少しキツイかな?って感じでちょうどいいのではないかと感じました!
製品紹介
製品紹介として以下はグッぼるさんの製品紹介から引用
ハイアングルがさらに完成形へと進化。驚異的なフィット感と動きに合わせた柔軟性。ヒールサイドの隙間窓を切り込みにしフィットさせながら伸びにくく、縦の剛性はそのままでネジるヒールフックや細かいホールドにもより高次元で対応。しかもヒールラバーはステルスHFでボテも最高フリクションでグリップ。セパレートにより履いた瞬間から足本来の動きに追随しスメアもいい感じです。柔らかい太めのスリングショット採用で足入れを劇的に改善。シンセティックなのでジャストでOK。サイズ感はモデルチェンジ前と同じです。
前モデルのハイアングルと同じラストを採用し、裏地を必要としないマイクロファイバーで高次元のフォルムを実現。ワールドクラスのクライマーからウィークエンドボルダーまで、アグレッシブなクライミングに応えるバランスと感度の良さ、サポート制を備えている。また、ヒールに搭載した柔らかなステルスHFラバーがヒールフックに貢献し、下向きのダウントウ形状とつま先を長めにしたラバー設計がトウフックを発揮する。
素材:シンセティック
ソール:ステルスC4ラバー
重量:220g
トウ周り
では最初にトウ周りを見ていきましょう!
トウフックのかかる面積としては、アレオンやクロウと同じくらいでしょうか。
カンテやはっきりとしたホールドへのトウフックの掛かりは申し分ないですが、スローピーなホールドやシビアなホールドへの掛かりは、より意識しないと掛かりずらいかもしれません。
ただ、トウが上手い方からすると問題ないと思います。次は、つま先回りについて見ていきましょう!
・・・ニューハイアングル
・・・アレオン
・・・クロウ
上から順に、ニューハイアングル、アレオン、クロウの画像がありますが、ニューハイアングルはつま先の他の二つに比べ、ピンポイントでのエッジに立ちにくい形状かもしれません。
この点に関しては、アレオンやクロウの方が外岩やインドアでの細かいエッジに立つ際は、自分で意識しやすいと感じます。
実際に、私の所有しているアレオンは外岩での細かいエッジには難なく立つことができました。しかし、ハイアングルのような形状は、最近の傾向にあるコンペでも使用される大きいボデや、スローピーなホールドに立つ際は、威力を発揮するのではないかと感じます。
使用した感じでは、適度な剛性がありコンペ壁のようなマンスリー課題を打ちましたが、滑る心配もなく集中して課題に取り組めました!
また、まぶし壁の強傾斜や緩傾斜、垂壁でも問題なく気持ちよく登攀できたと思います!
ヒール周り
次に、ヒール周りについて見ていきましょう!
ヒールに関しては、この商品の説明でもあるように、切り込みがありゴムはステルスHFを使用しているので、面でのヒールはかなり期待できます!
実際に使用した感じでは、とりあえず掛けるだけでも効いており、性能は良いと感じました。
また、履く際に引くプルタブですが、太めで頑丈なものなので地味に嬉しいです!
しかし、以前のハイアングルと比べるとヒール部分のスリングショットが高い位置にあるため、足首が低い人にとっては窮屈で痛みがある人が出るかもしれません。私の場合は、履いて登る分には大丈夫なのですが、思いっきりヒールを寝かせると食い込んで違和感がありました。
さらに、エッジのかかった掛かりやすいホールドにヒールをかけ、体重を乗せると少し脱げそうになる感覚がありました。これは、ヒールカップが私にはあまりあっていなかったためだと思われます。
総評
ハイアングルを履いて見て、思ったことはやはりファイブテンから使用されているステルスラバーは粘りがあるが、適度な剛性があり使いやすいなと感じました!
ニューハイアングルとして、注目を集めているシューズなだけあり、トウ周りやヒール、シューズの作り自体は高い次元でまとめられていると感じました。
このシューズに足方が合えば、かなりの武器として使えます! 外岩でも使えると思いますが、インドアで最も威力を発揮するシューズではないかと私は思います。
ファイブテン社のハイアングル、アレオン、クロウを全て履いてきましたが、足幅で表すとクロウ>アレオン>ハイアングルの順に小さくなる印象です。また、甲の高さはハイアングル>クロウ>アレオンの順だと思います。
足が細身だが、甲が高い人やヒールの踵周りが丸くて大きい人にとっては、最高の一足になるのではないでしょうか?
皆さんもぜひ、注目のニューハイアングルを履いて見てはいかかですか?(^ ^)