アディダスファイブテン(adidas 5.10)ニューハイアングル 試しばきレビュー!

ライミングシューズレビュー第二弾 アディダスファイブテンのニューハイアングル!

今回紹介するクライミングシューズは、ファイブテン(5.10)がアディダスに買収されてから新しく発売となった、ニューハイアングルのご紹介です。

以前発売されていたハイアングルは友人のを履かせてもらっただけなので、明確に違いは説明できませんが、参考までにどうぞ!

f:id:climbingdiary:20200802232240j:plain

f:id:climbingdiary:20200802232353j:plain

某クライミングジムでの試しばき会での感想になります。

適度のダウントウがわかりますね!私の所有しているアレオンと比べるとワイドのラストは細身に感じました。

また、甲の高さはアレオンに比べると高い印象です。私の足の実寸は26.5cmほどなのに対して、ニューハイアングルはUS9が少しキツイかな?って感じでちょうどいいのではないかと感じました!

製品紹介

製品紹介として以下はグッぼるさんの製品紹介から引用

 

ハイアングルがさらに完成形へと進化。驚異的なフィット感と動きに合わせた柔軟性。ヒールサイドの隙間窓を切り込みにしフィットさせながら伸びにくく、縦の剛性はそのままでネジるヒールフックや細かいホールドにもより高次元で対応。しかもヒールラバーはステルスHFでボテも最高フリクションでグリップ。セパレートにより履いた瞬間から足本来の動きに追随しスメアもいい感じです。柔らかい太めのスリングショット採用で足入れを劇的に改善。シンセティックなのでジャストでOK。サイズ感はモデルチェンジ前と同じです。

 

前モデルのハイアングルと同じラストを採用し、裏地を必要としないマイクロファイバーで高次元のフォルムを実現。ワールドクラスのクライマーからウィークエンドボルダーまで、アグレッシブなクライミングに応えるバランスと感度の良さ、サポート制を備えている。また、ヒールに搭載した柔らかなステルスHFラバーがヒールフックに貢献し、下向きのダウントウ形状とつま先を長めにしたラバー設計がトウフックを発揮する。

 

素材:シンセティック

ソール:ステルスC4ラバー

重量:220g

トウ周り

 

f:id:climbingdiary:20200802234058j:plain

では最初にトウ周りを見ていきましょう!

トウフックのかかる面積としては、アレオンやクロウと同じくらいでしょうか。

カンテやはっきりとしたホールドへのトウフックの掛かりは申し分ないですが、スローピーなホールドやシビアなホールドへの掛かりは、より意識しないと掛かりずらいかもしれません。

ただ、トウが上手い方からすると問題ないと思います。次は、つま先回りについて見ていきましょう!

f:id:climbingdiary:20200802235103j:plain・・・ニューハイアングル

f:id:climbingdiary:20200802235134j:plain・・・アレオン

f:id:climbingdiary:20200802235308j:plain・・・クロウ

上から順に、ニューハイアングル、アレオン、クロウの画像がありますが、ニューハイアングルはつま先の他の二つに比べ、ピンポイントでのエッジに立ちにくい形状かもしれません。

この点に関しては、アレオンやクロウの方が外岩やインドアでの細かいエッジに立つ際は、自分で意識しやすいと感じます。

実際に、私の所有しているアレオンは外岩での細かいエッジには難なく立つことができました。しかし、ハイアングルのような形状は、最近の傾向にあるコンペでも使用される大きいボデや、スローピーなホールドに立つ際は、威力を発揮するのではないかと感じます。

使用した感じでは、適度な剛性がありコンペ壁のようなマンスリー課題を打ちましたが、滑る心配もなく集中して課題に取り組めました!

また、まぶし壁の強傾斜や緩傾斜、垂壁でも問題なく気持ちよく登攀できたと思います!


 ヒール周り

f:id:climbingdiary:20200803000213j:plain

f:id:climbingdiary:20200802232353j:plain

次に、ヒール周りについて見ていきましょう!

ヒールに関しては、この商品の説明でもあるように、切り込みがありゴムはステルスHFを使用しているので、面でのヒールはかなり期待できます!

実際に使用した感じでは、とりあえず掛けるだけでも効いており、性能は良いと感じました。

また、履く際に引くプルタブですが、太めで頑丈なものなので地味に嬉しいです!

しかし、以前のハイアングルと比べるとヒール部分のスリングショットが高い位置にあるため、足首が低い人にとっては窮屈で痛みがある人が出るかもしれません。私の場合は、履いて登る分には大丈夫なのですが、思いっきりヒールを寝かせると食い込んで違和感がありました。

さらに、エッジのかかった掛かりやすいホールドにヒールをかけ、体重を乗せると少し脱げそうになる感覚がありました。これは、ヒールカップが私にはあまりあっていなかったためだと思われます。

 


総評

ハイアングルを履いて見て、思ったことはやはりファイブテンから使用されているステルスラバーは粘りがあるが、適度な剛性があり使いやすいなと感じました!

ニューハイアングルとして、注目を集めているシューズなだけあり、トウ周りやヒール、シューズの作り自体は高い次元でまとめられていると感じました。

このシューズに足方が合えば、かなりの武器として使えます! 外岩でも使えると思いますが、インドアで最も威力を発揮するシューズではないかと私は思います。

ファイブテン社のハイアングル、アレオン、クロウを全て履いてきましたが、足幅で表すとクロウ>アレオン>ハイアングルの順に小さくなる印象です。また、甲の高さはハイアングル>クロウ>アレオンの順だと思います。

足が細身だが、甲が高い人やヒールの踵周りが丸くて大きい人にとっては、最高の一足になるのではないでしょうか?

皆さんもぜひ、注目のニューハイアングルを履いて見てはいかかですか?(^ ^)

クライミングシューズレビュー! レッドチリボルテージ Red Chili VOLTAGE

 クライミングシューズレビュー!第一弾レッドチリ・ボルテージ

今回第一回目に紹介するシューズは、レッドチリのボルテージです!この靴は僕が最初に履いたシューズとなっていて、さまざまな課題を打った記憶があります。現在このシューズは、週に2回ほどクライミングを続けて1年ほど経ちます。かなり長期間お世話になりましたが、まだまだ使えます笑

筆者の足のサイズは26.3センチが実寸でレッドチリはEU42を履いていました。今思えば若干緩いので、レッドチリのボルテージに関しては攻めてEU41くらいがいいのかなと感じています。

f:id:climbingdiary:20200715223003j:plain

赤とオレンジのデザインでジムでもかなり目立ちます・・・なかなか他の方と被らない部類のシューズとなっているので、他の方とかぶるのを避けたい方にはオススメのモデルですね!

また、足入れに関しては入り口付近がニットになっていて、かなり足入れはきもちいです。

では、このシューズの紹介と使い込んでみた感想を書いていきたいと思います!

製品紹介

この商品の商品説明はモンベルさんのウェブショップの説明欄から引用させていただいております。

「繊細な足裏感覚とバランスのとれた剛性を両立した一足。結局的な形状のダウントウとターンインにより、高い書き込み性能を実現しています。また、2本の互い締め式ベルクロがより確実な締め上げを可能にしました。ソールにはXSグリップを採用し、高フリクション、高耐久性を実現します。」

 

[素材] [アッパー]シンセティック・レザー

[ソール]厚み:4.5ミリ ビブラムXSグリップ

[重量]245g

[ラスト形状]アグレッシブ

[ソール形状]アシンメトリー

 

このような基本情報がこのレッドチリ・ボルテージとなります!現在ではあまりみないビブラムXSグリップです。正直このシューズに関しては、ソールは硬いながらも大きいボリュームのホールドでも気をつければ滑りませんでした。僕が初めて落としたインドアのスラブの初段では、核心部にデュアル面の小さなビスを踏まなければならないという、シビアな足置きにも対応してくれました!

トウ周り

では次に、トウ周りを見ていきましょう!すでに1年以上週2会のクライミングに使用しておりましたが、ダウントウは維持されています。

形としては、僕が他に持っている、スクワマやソリューションといったシューズのスリリングショットに似ています。土踏まずからの拘束してくれるサポートのおかげでダウントウが維持できているみたいです。

強傾斜でのカキコミ力や硬めのミッドソールのおかげで、スラブのエッジングにも対応できました!また、二本ベルクロなのでトウラバーの面積は多いわけではないのですが、しっかりとシビアなトウフックもやってくれました。しかし、深めのトウをかけたい場面ではやはり、一本ベルクロのシューズに比べると、下のベルクロが干渉して気になります。

f:id:climbingdiary:20200715224805j:plain

ちなみに、ベルクロに関してもまだかなりベリベリ音を立てていてヘタっている様子はありません。

ベルクロの受けの部分も面積が多いので、足の甲が低い人でも十分締め付けることができるので、ベルクロのあまりもなく、クライミングの際に干渉することもないのがいいですね!

ヒール周り

次にヒールの前に、ターンインを見ていきましょう。ターンインはきつくなく、若干しております。初めてのハイエンドモデルでも、履くのが楽な上に、若干のターンインにより正体にもある程度強いと感じました。

ヒールに関しては、若干小ぶりです。

私がこのシューズで、最もヒールがかけやすかったのは小さなビスやシビアなヒールにはかなり対応してくれて、重宝しています。というのは、ヒールが小ぶりで正直かかとの先端は浮いていますが、ヒールのゴムだけでなぜか掛かっています笑

設定が飛び出しムーブやサイファーであっても、無理やりヒールすることでスタティックに解決することができました!まぶし壁や外岩ちっくな細かいホールドにも掛かるので、かなり重宝するヒールだと感じています!

f:id:climbingdiary:20200715230158j:plain

残念な点としては、大きいボリュームのホールドやボテ、スローパーといったホールドにヒールをかける場面では、ヒールが変形して負荷が逃げてしまいます。がっつりかけたいヒールが苦手な形状でした。

総評

ロック&スノウでも発売当時は紹介されていたシューズでもあり、総合点はかなりあると感じています!基本的にオールマイティーにこなしてくれるシューズですが、最近の大きいホールドを使った課題でヒールをすることは苦手だと感じました。ですが、足入れ、フィット感はかなり高く、長時間履いても疲れないことや、強傾斜でのカキコミ力、垂壁での正体の強さ、シビアなエッジング、ヒールにもそつなくこなしてくれるシューズです。

欲を言えば、トウラバーの面積が増えて欲しいことが挙げられることと、若干硬めのソール、ミッドソールなので体重が軽い方は傾斜で弾かれることが多くなるかもしれません。

現在は、練習用のシューズになっているので、ホームジムで毎回履いていますが、まだ穴が空く気配やソールのすり減りが限界だと感じることはないので耐久性はありますね!

外岩で使ったのは御岳だけになるのですが、問題なく使え、トウフックの場面もかかりました。しかし、御岳のようなチャートの岩だと気を使わなければ、弾かれやすいと感じました。

湯河原なんかのイア和室だと効果を発揮しそうですね!

値段もかなりお手頃なので、一度チェックしてみるといいかもしれません!

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

まだまだ、シューズの紹介やチョークのレビューもしていきたいと思います!